1.治療の概要

  • 処方するお薬:「マンジャロ(一般名:チルゼパチド)」
    米国の大手製薬メーカー・イーライリリー社製造・販売、週に1回、ご自身で腹部や太ももに皮下注射するお薬です。
  • 主な作用:血糖コントロール、胃内容排出遅延、グルカゴン濃度調整

2.診療の流れ(通常必要とされる治療等の内容)

  • 事前問診
    以下のリスクがないか等を確認します。
  • 医師による診察、検査、マンジャロ処方
    治療適応の判断を行います。
    処方開始や用量調整の際は、副作用を考慮して安全に行います。
  • 注射指導
  • 定期的な診察、マンジャロの用量調整
    (ご希望の方にはオンライン栄養相談を自費でご紹介できます)

3.費用(税込・診察料含む)※自費診療

マンジャロ 2.5mg
(4本 / 4週間分)
18,000円
マンジャロ 5.0mg
(4本 / 4週間分)
28,000円
マンジャロ 7.5mg
(4本 / 4週間分)
38,000円
マンジャロ 10.0mg
(4本 / 4週間分)
48,000円
血液検査料
(必要な場合のみ)
3,000円前後

(他の自費診療と同様に医薬品被害救済制度の対象外です。)

4.主な副作用・リスク・注意点

軽度な副作用

吐き気、嘔吐、下痢、便秘、腹痛などの胃腸障害や脱水、低血糖がみられることがあります。

重篤な副作用

体重減少、急性膵炎、胆嚢炎、腸閉塞、急性腎障害を引き起こす可能性があります。激しい腹痛などの異常を感じた場合は、直ちに使用を中止してください。薬剤は約1週間持続するため、投薬を中止しても症状が遷延する場合があります。

アレルギー反応

発疹、かゆみ、腫れなどの皮膚症状のほか、重篤な場合はアナフィラキシー、呼吸困難などが起こることがあります。

処方できない方

肥満でない方、痩せている方、手術や侵襲性の高い検査を控えている方、過去に本剤で過敏症を起こした方、小児、妊娠中・授乳中・妊娠予定の方、1型糖尿病の方、低血糖リスクの高い方(低栄養、激し過ぎる筋肉運動、過度のアルコール摂取)、重度の胃腸障害がある方、眼疾患をお持ちの方(増殖糖尿病網膜症、糖尿病黄斑浮腫、急性期治療を要する非増殖糖尿病網膜症)、医師が不適切と判断した方などには処方できません。

注意点

効果には個人差があります。マンジャロ投与量や食事量、運動量によっても効果が異なります。一部の方では、効果が全く出ない場合があります(ノンレスポンダー)。お薬の用量が少量では効果が表れない方でも、中等量から効果が表れる場合があります。お薬による薬物療法のみに頼らず、ご自身での食事や運動療法、睡眠確保、ストレス緩和が必要な場合が多いです。投薬を中止した場合、リバウンド(食欲が戻る、体重が戻る)可能性があります。

体調不良の際、特に胃腸炎などの腹部症状がある際には投与を延期し、体調が十分に回復してから投与を再開してください。体調不良時にはマンジャロによる副作用を助長する可能性があります。

一方で、過度な食事・飲水制限や痩せ(るいそう)は命に関わることがあり避けてください。伝統的な和食料理のような一汁三菜を中心にバランスよく1日3食とることや砂糖を含まない水分を十分に摂取することを推奨します。

保存時は凍結を避け、2~8℃で遮光保存してください。凍結した場合は、使用しないでください。室温で保存する場合は、30℃を超えない場所で外箱から出さずに保存し、21日以内に使用してください。1度投与に失敗して薬液が本体から漏出した場合、再投与しないでください。

5.未承認医薬品等に関する重要事項
(医療広告ガイドラインに基づく表示)

本診療は、国内承認医薬品を本来の目的(適応)以外で使用する「適応外処方」に該当します。医療広告ガイドラインに基づき、以下の情報を開示いたします。

  • 未承認医薬品等であること
    本診療に用いる医薬品「マンジャロ」は、2型糖尿病の治療薬として国内で製造販売承認されていますが、肥満治療・痩身・ダイエット目的での使用は国内では承認されておらず保険適応外です。
  • 入手経路等
    当院で処方しているマンジャロは、国内の最大手医薬品卸業者より購入した国内承認医薬品です(個人による入手や海外輸入品ではありません)。入手後は院内で適切に冷蔵保管します。
  • 国内の同等な承認医薬品の有無
    国内において、肥満症の治療薬として承認されているGLP-1受容体作動関連のお薬は「ゼップバウンド」「ウゴービ」がありますが、厚生労働省が定める厳格な最適使用推進ガイドライン(一定以上のBMIや合併症の有無など)を満たす方にのみ、保険診療で指定病院にて、一定期間の栄養相談などを経て期間を定めて限定して処方されるものです。当院では施設基準を満たしていないため、自費診療(適応外処方)での対応となります。尚、ゼップバウンドとマンジャロは同じ成分です。
  • 諸外国における安全性等に係る情報
    同成分薬剤(チルゼパチド)は、米国(FDA:米国食品医薬品局)および欧州(EMA:欧州医薬品庁)等において「ゼップバウンド(Zepbound)」の商品名で肥満症治療薬として承認されています。同様にゼップバウンドは米国で、肥満症を持つ睡眠時無呼吸症候群に保険適応があり、本邦でも2026年5月に一定条件下で保険適応になりました。

6.連絡先

お問い合わせや当院処方患者における副作用の相談は当院までご連絡ください。
尚、当院ではセカンドオピニオンは対応しておりませんのでご了承ください。

(TEL) 0467-38-8700